7MEN侍に贈りたい大森靖子さん楽曲 前編
大森靖子さんという歌手をご存知だろうか。「超歌手」を名乗るシンガーソングライター で、激情派とも呼ばれるパフォーマンスや詞世界でティーン世代はもちろん、おっさん(彼女は男性ファンを親しみを込めて、こう呼ぶのだ)にも注目されている。わたし個人としてはTiktokはほぼ見ないのだが、様々なアイドルの口上をひたすら歌にした「アイドルソング」がTiktokでバズったらしいので、もしかしたらそちらでピンとくる人もいるのかもしれない。
幼い頃から集団生活において何となく生きづらさを感じていたわたしは靖子ちゃんの音楽や世界観に大変共感し、好きとかいう言葉だけで表現するのも癪だと思うのだが でもその気持ちを表現する上手い言葉は見つからないのでありふれた言葉で述べると、とにかく「好き」なのである。海外に住んでいた時も彼女のライブに行くために帰国したこともあった。
そんな彼女が作詞作曲した楽曲を推しグループである7MEN侍のメンバーに当てはめてみようと思う。
今回の記事を書くにあたり、簡単にルールを設けた。
・大森靖子作詞作曲で公式MVor音源がアップされている曲とする。(靖子ちゃんファンでない方々にも聞いてほしいので)
・選考基準は「『○○ ○○(個人名)』というプレイリストを作ったとしたときに、入っていて欲しい曲」で、楽曲の雰囲気などと個人の人柄等のマッチ具合を重視した。今回は本人に歌って欲しい曲ではないので悪しからず。
それでは早速、レッツ、スターティン!(CV菅田琳寧)
中村嶺亜
彼が生み出す世界観は"厨二感"があるなぁと常々思っている。厨二という言葉を使うと悪口のように聞こえそうだが、漢字が並んだ文字列を好むところ*1や自称雷属性なところ*2などに少年っぽいかっこよさや、権力に屈しない強さがあるなと思う。
そんな厨二な彼にぴったりな一曲はJUSTadICEである。靖子ちゃんも「厨二病がテーマ」と言うほどの 歌詞やMVのいかにもな世界観はもちろんなのだが、
1.2.3巻まで読んで飽きちゃったとこが最終回 誰も見てないストーリー続く終わってからが人生さ
というところに、長年事務所に所属する彼の芸能人生を勝手に重ね合わせてしまう。King&Princeのデビューを受け進退を心配するファンに対し、「『辞めないで』って書いてあるファンレターばかりで、『俺そんなに弱くないし!』って思ってました。」と述べたことが、まさに彼の芸能人としての覚悟や強さ、信念を感じさせる一番のエピソードだろう。*3
長く活動をしてるが故に、途中で彼の元から離れていった かつてのファンもいると想像する。例えその人たちが彼の行く末を知らなくても、アイドルとしての中村嶺亜の人生は終わることなく永遠に続いていくのだ。
ビジュアルの可愛らしさに反し熱い思いや強さを秘めているところは両氏に共通すると思うので、比較的どの楽曲でも親和性が高いと思う。
菅田琳寧
異端児を自称する彼ら*4だが、個人的に一番ヤバい人は彼だと思っている。他のメンバーにはおかしなことをしていても最低限の法やモラルは守られているような安心感があるのだが、潔ささえ感じるお菓子泥棒*5事件をはじめ彼はそれらを無自覚に超えてきそうというか、言葉を選ばずに表現すると野放しにしたくないタイプである。(ごめん)
そんな彼にぴったりな一曲はYABATAN伝説である。こちらは生ハムと焼きうどんというアイドルとのコラボ楽曲なのだが、最初から最後までハイテンションで駆け抜けていく疾走感、歌詞に絵文字が入る斬新さ、可愛い女の子たちがひたすら暴れ回るMV、どれも一見無秩序だけどそれこそが魅力なのである。
解散も連続殺人もっ 何度だってやり直しとめちやうぞっ
という歌詞も、ジャニオタを公言し *6ルールにとらわれず自由奔放な彼なら活動休止や解散した先輩グループをしれっと復活させてくれそうだなと夢見させてくれる。
本髙克樹
これは個人としての体感だが、彼はメンバー内で一番リア恋オタク*7を抱えている気がする。POTATO2020年4月号に掲載された#LoveやMyojo2021年7月号インタビュー記事では、言葉の一つ一つから包容力と幸福感溢れる恋愛観が語られ、とにかく顔が良いところ、早大院生というところをひっくるめても親に紹介したいアイドル部門ぶっちぎり第一位だなと思う。
そんな彼にぴったりな一曲はさっちゃんのセクシーカレーである。この曲は「僕」の目線で「さっちゃん」への思いを歌った歌なのだが、ゆったりとした曲調の中に恋心ともとれる憧れと、売れっ子になっていくことでだんだん手の届かない存在になっていってしまうのではないかという焦燥感と、そして食べることが大好きな彼の姿を自然と「さっちゃん」と重ね合わせてしまうし、何なら克樹をもじって歌詞を「かっちゃん」に変えて歌いたいとすら思う。
ちなみに今回、公式MVor音源がアップされている曲というルールを設けたがために予選落ちした超新世代カステラスタンダードmagicマジkissという曲がある。この曲は個人的にリア恋アイドルに当てがいたい曲No.1で、
一生かけて恋をしよう
(中略)
さめない ゆめを みとめて
などの歌詞は聴くたびに泣いてしまいそうになるので、彼女の楽曲の中で特に好きな曲でもあるのだが 精神状態によってはあえて飛ばす時もある。公式MVではないのだが 彼女が弾き語り企画をした時に歌った動画があるので、是非そちらも併せて聴いてほしい。
🖤今日のおやすみ弾語り
— 大森靖子🌏 (@oomoriseiko) 2020年5月22日
超新世代カステラスタンダードmagicマジkiss(2016) pic.twitter.com/1AccBmfBIw
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書いているうちに予想外に長くなってしまったので、今回は兄組編とした。オタクの妄言とも言える長文に読んでくださっている方が着いてきてくれているのか甚だ不安なのだが、弟組編も近々投稿するので楽曲と共にお楽しみ頂けたら幸いである。
*1:https://youtu.be/lbFR4ciD28Y
*2:https://youtu.be/UdsZQ-JZSzA
*3:ダンススクエアvol30より
*4:https://m.youtube.com/watch?v=trMxLuZ2g3g など。Johnny's web内での連載のタイトルも、ユニット名とかけて異担侍日報〜侍ふ。〜(いたんじにっぽう さむらいふ)である。
*5:https://youtu.be/_t2GaDbPpDg
*6:https://youtu.be/Xu6mvvFJiSk
*7:本気でお付き合いや結婚をしたいといった感情を持ってリアルに恋している状態のこと。